北海道苫小牧市のなだらかな丘陵地帯に広がる「樽前カントリークラブ」は、活火山・樽前山の雄大なシルエットを背景に、ゴルファーの挑戦意欲を激しく揺さぶる名門コースです。
2007年には「日本女子オープンゴルフ選手権」の舞台となり、諸見里しのぶプロが激闘を制した地としても広く知られています。
本記事では、名匠・加藤俊輔氏の手によって磨き上げられた戦略的レイアウトから、緻密な計算が求められるグリーンの特徴、さらには北海道ならではの美食にいたるまで、その魅力を客観的なデータに基づいて詳述します。
名匠・上田治氏が構築した「動」と「静」の27ホール
樽前カントリークラブは、「北コース」「南コース」「中コース」の計27ホールで構成されています。
特に北・南コースは、日本を代表するコース設計家の一人、上田治氏による改造・設計が施されており、自然の起伏を活かしたアーティスティックかつタフな造りが特徴です。
北コース:戦略性を極めたチャンピオンコース
日本女子オープンで使用されたメインコースです。林間コースの趣が強く、正確なショット精度が要求されます。
ハザードの配置が絶妙で、リスクを承知で攻めるか、安全に刻むかの決断を常に迫られる「知のステージ」と言えるでしょう。
南コース:樽前山を仰ぐ開放感とスケール
3コースの中で最も北海道らしいダイナミックな景観を誇ります。
フェアウェイが広く、名峰・樽前山に向かって放つティーショットは格別な爽快感をもたらします。
しかし、距離が長く、風の影響を強く受けるため、見た目以上の難易度を誇ります。
中コース:カジュアルながら変化に富んだレイアウト
比較的距離は短めですが、トリッキーなホールが多く、正確なアイアンショットが試されます。初心者から上級者まで、テンポ良くプレーを楽しめる構成となっています。
巨大な「ベント1グリーン」が織りなすパッティングの妙
樽前カントリークラブの最大の防御壁とも言えるのが、広大な面積を誇るベント1グリーンです。
複雑なアンジュレーションとスピード
グリーンの芝種は、寒冷地に適した高品質なベントグラスが採用されています。
特筆すべきはそのアンジュレーション(起伏)の激しさです。
大きなマウンドがグリーン内に複数存在し、ピンポジションによっては「壁」のような傾斜を越えるパッティングを強いられます。
マネジメントの重要性
1グリーンのため、パーオンしたとしてもピンと同じ面にキャリーさせなければ、容易に3パットを招く設計となっています。
ショットの段階から、グリーンのどこに落とし、どこで止めるかという、高度な「逆算のマネジメント」がスコアメイクの生命線となります。
記憶に焼き付く名物ホールの魅力
数あるホールの中でも、特にプレーヤーの心を捉えるのが「南コース 4番ホール」です。
ここは樽前山に向かって真っ直ぐに伸びるロングホールで、遮るもののない大パノラマが広がります。
視覚的な開放感に圧倒されますが、グリーンの手前には池が構えており、美しい景観と緊張感が共存する、まさに当クラブを象徴するロケーションです。
また、北コースの上がり3ホール(16番〜18番)は、トーナメントでも数々のドラマを生んだ難所として知られています。
特に最終18番ホールは、プレッシャーのかかる場面での正確性が試される、真の勇者に相応しいエンディングが待っています。
充実のクラブハウスと北海道の味覚
アコーディア・ゴルフの運営による洗練されたサービスも魅力の一つです。
レストランでの美食体験
プレー後の楽しみであるレストランでは、地元・苫小牧や北海道の食材を活かしたメニューが並びます。
特に「ジンギスカン」根強い人気を誇り、北海道ゴルフの旅を完結させる重要なピースとなります。
他にも、旬の海鮮を贅沢に使ったメニューや、ボリューム満点の洋食など、幅広いニーズに応えるラインナップです。
樽前カントリークラブ
味噌ラーメン超うまいっす😋✨最終ホール(パー5)
ドライバーは今日イチ!
最高飛距離で
フェアウェイど真ん中👍
2打目を何故か逆シャンクみたいな感じで左の林に(笑)
そっから木に当たる当たる🤣
素直に横に出せよ!
結局7オン2パットの9で
104😭来月また樽前リベンジだ😤 pic.twitter.com/8okKpuLLwX
— サクレ 梨 (@JrnoHmrD6c1BzuQ) October 28, 2024
利便性の高いアクセス
新千歳空港から車で約30分、苫小牧西ICからは約10分という好立地にあります。
道外からの遠征組にとっても、到着日や帰宅日のプレーに組み込みやすいアクセスの良さは、大きなアドバンテージです。
基本情報
| 項目 | 詳細内容 |
| 所在地 | 北海道苫小牧市字錦岡491 |
| 設計者 | 上田治 |
| コースタイプ | 丘陵 |
| ホール数 | 27ホール(北・南・西) |
| グリーン | ベント1グリーン |
| 主な開催実績 | 2007年 日本女子オープンゴルフ選手権 |
| アクセス | 道央自動車道・苫小牧西ICより約10分 / 新千歳空港より約30分 |
まとめ
樽前カントリークラブは、単なる「アクセスの良い名門」に留まりません。
そこには、加藤俊輔氏が意図した戦略的レイアウトと、北海道の厳しい自然が育んだ美しい景観が見事に調和しています。
トーナメントコースとしての品格と、広大なグリーンがもたらすパッティングの醍醐味。
そして、常にプレーヤーを見守る樽前山の雄姿。
ここでの1ラウンドは、スコアの良し悪しを超えて、ゴルファーとしての記憶に深く刻まれることでしょう。
北の大地で真剣勝負を挑みたい方は、ぜひこの地を訪れてみてください。




