ゴルフは審判がいないスポーツです。
プレーヤーひとりひとりが審判であり、誠実にプレーすることが求められます。
2026年現在、ルールはより簡略化され、初心者でも親しみやすいものに進化しています。
まずは、以下のポイントから押さえていきましょう。
最大の原則:ボールは「あるがまま」に打つ
ゴルフの基本は、ティーグラウンドからカップに入るまで、ボールに触れず、落ちた場所のままプレーすることです。
- 触ってはいけない: 「打ちにくいから」といってボールを動かしたり、芝を平らにしたりするのはルール違反です。
- 空振りも1打: 緊張して空振りしてしまった場合も、残念ながら「1打」としてカウントします。ただし、ティーショットでボールがポロリと落ちただけ(打つ意思がなかった場合)は無罰で置き直せます。
スコアを左右する「OB」と「紛失球」の処置
ボールがコースの外(白い杭の向こう側)へ飛んでいってしまった場合をOB(アウトオブバウンズ)と呼びます。
- 処置: 1打罰を加え、元の場所から打ち直します。(例)1打目がOBなら、1打罰を足して、次は「3打目」として打ち直します。
- 特設ティー(前進4打): 日本の多くのゴルフ場では、進行を早めるために「OBの場合は前方から4打目として打ってください」というローカルルールがあります。これを利用するのが初心者には最もスムーズです。
- 暫定球: 「OBかもしれない」と思ったら、念のために別のボールを打っておきましょう。これを暫定球と呼び、ボールを探しに戻る手間を省けます。
池やブッシュに入った時(ペナルティエリア)
赤い杭や黄色い杭で囲まれたエリアに入った場合は、ペナルティエリアとしての処置を行います。
- 1打罰で救済: ボールが打てない状況なら、1打罰を払ってエリアの外にドロップ(膝の高さからボールを落とす)して打ち直せます。
- そのまま打つのもOK: 水が引いていたり、打てそうな場所であれば、無罰でそのまま打つことも可能です(2026年現在のルールでは、ペナルティエリア内でクラブが地面に触れても罰はありません)。
グリーン上でのエチケットとルール
グリーンは非常に繊細な場所です。
ここでは特有のルールがあります。
- マークをする: 自分のボールが他人の邪魔にならないよう、コイン状のマーカーをボールの真後ろに置いて、ボールを拾い上げます。この時、ボールについた泥を拭くことができます。
- ラインを踏まない: 他のプレーヤーが狙っている「ボールから穴までの道筋(ライン)」を足で踏まないように歩きましょう。
- 旗竿(ピン)はそのままでOK: 以前は抜かなければいけませんでしたが、今はピンを立てたままパッティングしても大丈夫です。
ルール以上に大切な「プレーファスト」の精神
初心者が最も意識すべきは、実はルールよりも「プレーの早さ」です。
- 移動は速やかに: 打つ時は慎重に、移動はテキパキと。カートまで走る必要はありませんが、早歩きを心がけるだけで同伴者の印象は劇的に良くなります。
- 「ファー!」の声: もし隣のコースにボールが飛んでいってしまったら、大きな声で「ファー!」と叫びましょう。これはルール以前の、安全を守るための義務です。
- 素振りは2回まで: 何度も素振りをすると時間がかかります。リズム良く打つのが上達の近道でもあります。
まとめ
ゴルフのルールは、突き詰めれば奥が深いものですが、デビュー戦で必要なのはたったこれだけです。
- ボールは基本的に触らない
- OBや池に入ったら潔くペナルティを受ける
- 前の組から遅れないよう、テンポ良く歩く
もし判断に迷ったら、同伴者に「これ、どうすればいいですか?」と素直に聞いてみてください。
ゴルフを愛する人なら、きっと優しく教えてくれるはずです。
ルールを完璧に守ることよりも、一日を楽しく、安全に過ごすこと。
それが、ゴルフという素晴らしいゲームへの最高の入門方法です。



