ペブルビーチ・ゴルフリンクス:アメリカ

 

Pebble Beach Golf Linksは、アメリカ・カリフォルニア州モントレー半島に位置する、世界で最も象徴的なゴルフコースの一つです。

1919年に開業以来、太平洋の絶景と戦略的なリンクススタイルのレイアウトで、ゴルファーの憧れの地として知られています。

『ゴルフダイジェスト』誌で全米パブリックコース1位に輝き、6度の全米オープン開催など輝かしい歴史を持つこのコースの魅力、歴史、特徴を紹介します。

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歴史と背景

Pebble Beach Golf Linksは、1919年2月22日に開業しました。

コースはサミュエル・F・B・モースが率いるデルモンテ社によって開発され、元アマチュアゴルファーのジャック・ネビルとダグラス・グラントが設計を担当。

当初はデルモンテGCの一部でしたが、後に独立したコースとして名を馳せます。

1929年の全米アマチュア選手権を皮切りに、1972年、1982年、1992年、2000年、2010年、2019年に全米オープンを開催。

 

 

2027年には7度目の開催が予定されています。

Pebble Beachは、PGAツアーのAT&Tペブルビーチ・プロアマ(旧ビング・クロスビー・プロアマ)の舞台としても有名で、タイガー・ウッズ、ジャック・ニクラウス、トム・ワトソンら伝説的選手が勝利を重ねてきました。

2018年には全米女子オープン、2024年には全米ジュニアアマチュア選手権を開催。

コースの名声は、CBSの放送や映画『007 ゴールドフィンガー』のロケ地としても高まり、ゴルフ文化の象徴となっています。

コースの特徴

Pebble Beach Golf Linksは、18ホール、パー72、7,075ヤード(バックティー)のリンクススタイルコースです。

太平洋沿いの崖に沿ったレイアウトは、風光明媚かつ挑戦的で、以下のような特徴が際立ちます。

 

 

圧倒的な景観

コースはモントレー半島の岩だらけの海岸線に沿い、7番、8番、18番ホールは太平洋に面した崖の上に位置。

特に7番ホール(パー3、106ヤード)は、世界で最も短いパー3の一つであり、崖から海に向かって打つショットはゴルフ史に残る名シーンです。

18番ホール(パー5、543ヤード)は、左側に海が迫る世界屈指のフィニッシングホールで、1972年のニクラウスの1アイアンショットや1982年のワトソンのチップインが伝説に。

 

 

戦略的な設計

狭いフェアウェイ、深いバンカー、小さく速いグリーンが特徴。

風の影響が強く、正確なショットと戦略が求められます。

8番ホール(パー4、428ヤード)は、崖越えのセカンドショットが難関で、「全米で最も美しいパー4」と称されます。

バンカーはアリスター・マッケンジーによる改良で、視覚的にも威圧的です。

名ホールの連続:6番から10番は「ゴルフの聖地」の核心。

6番(パー5、523ヤード)は急な登り、9番(パー4、505ヤード)は海沿いの下りで、風向き次第でスコアが大きく変わります。

コースレーティングは75.7、スロープ138と難易度も高い。

コース記録は、1992年全米オープンでのトム・カイトと2000年全米オープンでのタイガー・ウッズの65。

ウッズは2000年に15打差の圧勝で全米オープンを制し、コースの歴史に名を刻みました。

 

 

施設と訪問者向け情報

Pebble Beachはリゾート施設の一部で、ザ・ロッジ・アット・ペブルビーチやスパなどの豪華な設備を備えます。

クラブハウスには歴史的なトロフィーや写真が展示され、プロショップでは高品質なゴルフ用品が購入可能。

レストランは太平洋を望むテラス席で、シーフードやカリフォルニア料理が楽しめます。

訪問者はリゾート宿泊者優先でプレー可能ですが、一般予約も可。

グリーンフィーは2025年時点で625ドル(キャディ別、75~100ドル+チップ)。

カートは制限され、歩行プレーが基本でキャディの利用が推奨されます。

予約は最大18カ月前から可能で、特に夏やAT&Tプロアマ期間(2月)は競争率が高いです。

練習場やパッティンググリーンは充実しており、初心者から上級者まで対応。

周辺の魅力と文化的意義

Pebble Beachは、モントレー半島の17マイル・ドライブ沿いにあり、ローンサイプレスやポイント・ジョーなど観光名所に囲まれています。

隣接するスパイグラスヒルGCやポピー・ヒルズGCも高評価で、ゴルフ旅行の拠点として理想的。

モントレー水族館やカーメル・バイ・ザ・シーの町も近く、非ゴルファーも楽しめます。

文化的には、Pebble Beachはゴルフの美学と歴史を体現。

ウッズの2000年全米オープン優勝や、2010年にダスティン・ジョンソンが風に苦しんだエピソードは、コースのドラマ性を象徴します。

環境保護にも力を入れ、干ばつ対策や野生生物保護でサステナビリティ認証を取得しています。

まとめ

Pebble Beach Golf Linksは、太平洋の絶景と戦略的なコース設計が融合した、ゴルフの聖地です。

7番や18番ホールの劇的な美しさ、6度の全米オープン開催の歴史は、ゴルファーにとって一生に一度の体験を約束します。

高額なグリーンフィーや予約の難しさはありますが、その価値は計り知れません。

モントレー半島の自然とゴルフの伝統を感じながら、Pebble Beachでプレーすることは、すべてのゴルファーの夢です。

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